交通事故の症例 むちうちの治療
【症例概要】
・患者:30代男性・営業職
・症状:追突事故によるむちうち(頸椎捻挫)
・治療期間:約6カ月
・治療内容:アイシング・手技療法・頸椎カラー・骨格矯正
・結果:後遺症なく終了
後ろから追突され、事故に遭った堺市在住のMさん
むち打ちの症状を訴え、当院に受診されました
むちうちのように、強い衝撃でケガをした場合
かなり患部を痛めており、そもそも首を動かす事が出来ません。
首から肩全体に強い痛みも感じておられ、かなり辛いご様子です。
≪触診≫
最初に患部を丁寧に触っていきます。
全体に痛みがありますが、詳しく見るとどうやら右側の方がよりつらいようです。
むち打ちは強い症状があるため、患者さん自身はどこが痛いか分からないことが多いですが、丁寧に触って検査していくと、左右差があることも多いです。
これが把握できているかどうかが、今後の治療方針に繋がってくるため重要です。
通常、寝違え等の首の痛みであれば適切に処置すれば2~3日、酷いものでも3~10日ほどあれば回復してきます。
しかし本当にひどいむち打ちは3~6カ月ほどかかる事も多いです。
これだけで、むちうちはすごく酷い怪我だ、という事が分かります。
≪具体的治療へ≫
次に患部のアイシングです。
むち打ちでアイシングをする整骨院は、患者さんに聞くと何故か凄く少ないようです。
冷やすだけで症状が落ち着く方も多いので、辛い方は是非お試しください。
Mさんも首もかなり発熱しており、アイシングを施すと、少し痛みが和らぎました。
アイシングで患部の痛みを落ちつけてから手技療法を慎重に行います。

≪頚椎カラー導入≫
ひどいむち打ちの場合、重要なのは 「頸椎カラー」の使用です。
頚椎カラーは改善にとても有用で、私はよく使います。
残念なことにMさんは営業職の為、頸椎カラーの使用を拒否されました
お客さんの前では出来ない、との事でいったん見合わせ。
しかし実は、後でこの事が重要な転機に繋がります。
仕事の都合で通院がなかなか取れず、週2~3回の治療になります。アイシングと手技療法の併用をなんと1カ月半。やっと患部の熱感が落ち着いてきました!
触っても熱くなく、患部の筋肉の緊張も少しずつ落ち着いてきています。
ただ、だいぶ良くなってきましたが、首から肩にかけての「もやもやした感じ」と痛みが取れません。
Mさん曰く、治療直後は楽だが、二日ほどで戻ってしまうとの事。
ここで、もう一度「頸椎カラー」を付ける事をお薦めしてみます。
渋るMさんに「移動中や会社にいる間だけでも、試してみて下さい」と伝え、頸椎カラーをお渡しします。
ところがこれで劇的に改善!
「寝て起きた時が全然違うんです」とうれしいお言葉。
車庫入れで後ろを振り向いたり、ちょっと横の人に話しかける事も出来なかったのに、どんどん動きが良くなってきました。
Mさんもうれしいのか「お客さんの前以外ではずっと着けてます」と言っていただけました。
ここまで大体4カ月目。痛みもかなり改善しつつありましたが、まだ少し症状が残っている。
≪骨盤・骨格矯正≫
ここで骨格矯正治療をしていきます。
交通事故の衝撃で骨格もゆがんでしまっているので、骨格・骨盤矯正は有効な治療法です。
ただし、「熱感」や「頸椎の強い痛み」があるときは関節への負担が強く、骨盤・骨格矯正は出来ません。
矯正が出来るほど、かなり回復されてきたという事です。
手技療法と併用して骨格矯正を導入していきます。
自賠責なら、本来自費治療である矯正治療も無料で行えます。ご負担が無いので、頻繁に行えるのが重要。
頚椎~胸椎~腰椎と、骨盤の調整をして、姿勢や可動域を改善していきます。
これで可動域の制限はほぼなくなりました。
ちょうど6カ月目で終了です。
≪総括≫
この治療でのポイントです。
1 むち打ちは、アイシングを長期間しないといけない
2 患部の安静(=REST)の為に頸椎カラーはかなり有用
3 熱感と強い痛みが取れた段階で骨盤・骨格矯正が有効だった。
後遺症もなく、何とか期間内に治療が終わってほっとした症例でした。
