一般症例4
骨折の後に腫れが引かない(社会人・30代)
足首の外果骨折でギプスを巻いていたSさん。ギプスが外れ、整形外科からリハビルは自分でやって下さいと指示されたそうです。
しかし足の腫れが残っており、骨折が治っているにもかかわらず歩行の際の痛みも残っています。
骨折が癒合しているのに腫れが引いていない場合、骨折を起こした際に併発してねんざや靭帯損傷が起こっているのではと疑います。触診してみると、やはり前距腓靭帯に強い圧痛が残っており、ねんざが治りきっていないようです。
ねんざは軽く見られがちですが、靭帯損傷が起こっている場合おおよそ6カ月=24週はかかります。その間、腫れたり痛みを発することが多いです。骨折の固定は足首だと4~6週だと思いますので、固定期間が足りずねんざが治っていないという事です。しかし、ねんざで6か月もギプス固定するわけにはいきませんので仕方ない事です。
痛みの理由が分かったので、あとは処置をしていきます。
ねんざの急性期と同じように、RICE処置を施し、関節周りの循環を確保する手技療法を行っていきます。少し痛いですが、ギプス固定により関節周りが固まってしまっているのでそれを回復させる意味でもしっかりアプローチしていきます。その後、テーピングで固定して歩行痛の改善を感じていただけました。
週3回、2週間程度のアプローチで腫れと痛みがましになってきます。
ここで先ほど書いたことを思い出してください。ねんざ自体の完全回復は24週間ほどかかります。根気よく、痛みが取れるまで週1~2回のペースで通っていただきました。
12週くらいで、日常生活には問題ないレベルに回復。通院は終了ですが、靭帯はまだしばらくは弱い状態なので、市販のサポーターをつけて1~2カ月は生活をしていただくよう指導し、サポーターが購入できるスポーツ店をお伝えして終わりました。
骨折の後の、引かない腫れにアプローチした症例でした。
当院に通ってみたいと思ったら、こちらからどうぞ!
➡ ≪アクセス・お問い合わせ・予約はこちら≫