具体的な肉離れの処置・施術 1

今回は肉離れの具体的な処置について書いていきます


整骨院に来る患者さんでよく見る肉離れは下腿三頭筋やハムストリングスです

今回は下腿三頭筋内側頭の肉離れである、と

傷病判断が確実に出来ていると仮定し

その後の処置の話に限定して書きます


処置は

1 アイシング

2 ジェルマッサージ

3 固定

の3段階に分けて行います


1 アイシング

患部をすべて覆うようにアイシングします

時間は12分~15分

十分冷やす、かつ冷やし過ぎない、が重要です

冬場や冷感過敏症でアイシングが継続できない場合は

無理をせず、途中で止める事もあります

適切なアイシングが行われた場合

患部の圧痛が緩和されているはずですので

再度の触診で確認します

圧痛が緩和されていれば成功しています

(つまり前提として、傷病の評価判断の際に圧痛を確認していないといけません)


この際に、もし湿布や消炎鎮痛塗布剤が使えるのであれば

アイシングと併用しておくとさらに効果的です

(資格の業務範囲を逸脱しない事が条件です)


2 ジェルマッサージ

患部にはけがをしたことによる浸出液が皮下に沢山出ています

それを体幹側に戻す方向にゆっくりと強擦します

強擦とは、圧迫を掛けてさする事です

皮下ではなく、患部に触れるくらいの圧迫を掛けて

強擦を繰り返します

この際に、ドライでは摩擦が強く皮膚を傷めるため

必ずジェルやクリームを使いましょう

強擦の際に、膝関節を軽度屈曲すると

圧迫痛がやや緩和されます


適切に強擦を5分ほど行えば

負荷をかけた際の疼痛が緩和されてきます

下腿三頭筋肉離れであれば、患者さんは

歩行が少し楽になった、と認識します

確認の為に、患者さんに歩いてもらいましょう

   >この時点で歩行痛が全く緩和されない、歩行出来ない時は、一番下(4)を見よ!


3 固定

中程度までは、弾性テープ(キネ〇オ系統)で十分固定できます

筋繊維に平行、かつ患部の筋をすべて覆う、テーピングを行います


例えば腓腹筋の肉離れで好発の内側上3分の1部分の場合

踵骨から大腿骨上顆後面まで1本のテープを貼ります(=膝関節を超えます)

この際に、テープからはみ出ている患部があれば

その部分を覆うようらして2本目(足りないなら3本目も)を

内側頭の筋腱移行部から大腿骨上顆まで貼ります

ここまでで殆どの肉離れはとりあえず歩ける(足が付ける)ようになります



4 歩行が全く改善されない・歩行出来ない

自分の技量をまず疑う事が重要です、が

何度もトライ>成功している先生がうまくいかない場合

肉離れではなく、アキレス腱断裂の可能性があります

アキレス腱や筋腱移行部付近で大きな陥凹が無いか確認してください

また、トンプソンテストで左右差が無いか確認してください

切れている場合、整骨院で処置するには限界がありますので

すぐ信頼できる整形外科に紹介状を書きましょう


この際、患者さんには整形外科での診断がどうなったか

後で教えてもらえるように声をかけておきましょう

自分の見立てがあっているかの答え合わせと

今後の治療計画の相談にもなります